気功とは

櫻木講師 気功 写真

講師 櫻木五美

気功は、中国五千年の歴史と文化、そして中医学に根ざした心身の練習法です。「気の操作」や「気の調整」と言われます。心と体のバランスを保つことを中心とした目的で練習されてきました。気功の実践は、体の動き、呼吸法、瞑想の要素を組み合わせて行われます。そんな気功の中でも、未病を防ぎ、健康を増進させることに重点を置いたものが『健身気功』として世界中の多くの方々に実践されています。

健身気功

この気功法は、数ある伝統気功の真髄を主軸としており、現代社会に適しています。また、科学的に実証され、シンプルで覚えやすい気功法です。そのため、練習して体得すれば、一人で行えます。中医学に基づいたストレッチと言っても良いでしょう。
その中には、様々な功法(動作の種類)が存在します:立って行うもの、座って行うもの、杖を使ったものなど、多種多様です。特に「八段錦」「五禽戯」「易筋経」「六字訣」は代表的なものとして挙げられます。

代表的な功法

「八段錦」は、8つの動作を通じて、ツボ刺激による内臓活性化、鍛錬、柔軟性の向上を目的にしています。
「五禽戯」は、虎、鹿、熊、猿、鶴の五つの動物の動きを模倣します。有酸素運動をしながら心身のデトックス、気持ちが明るくなる、という効用が特徴です。
「易筋経」は、気功のヨガと言われ、脊柱を捻じることで筋肉と内臓疲労の回復をします。
最後に「六字訣」は発声と簡単な気功動作の組み合わせです。内臓に響く発声で五臓を活性化します。

健身気功の特色は、特定の動きやポーズをしながら、深く、長く、ゆったりとした呼吸と意識の集中的を養います。これにより、身体の内外のエネルギーの流れを最適化します。その結果、心身のバランスを取り戻すことが可能となります。
特に、現代の忙しい生活によるストレス過多の中、自分自身の身体や心の健康を保つ手段です。そのため、この気功法は世界中の多くの人々から評価され、日々行われています。したがって、私たちの心と体、そして自然との関わりを深めるための重要な手段と言えるでしょう